Fate/stay night(DEEN版)
放映:2006年
話数:24話
評価:★★★★☆
サーヴァントを召喚して戦う魔術師の儀式「聖杯戦争」に巻き込まれた半人前の魔術師・士郎と彼と出会うヒロイン達の物語。DEEN版ではstay nightで最も基本的なFate(セイバー)ルートを描いている。
後にufotableから圧倒的な作画を誇るUnlimited Blade Works(凛)ルート(以下UBW)が放映され、DEEN版は比較的低い評価を受けることがあるが、それは間違いである。
Fateルートを描いた本作はFateの世界観を知るには最適であり、そもそもDEEN版の作画自体は悪くない(ufoがおかしいだけ)。
また、劇伴や主題歌について、UBWは全体的にカッコよさやに重きを置いた仕上がりとなっているが、Fateルートは悲壮感や伝奇的なシリーズらしさを感じるものとなっている。
故に、どちらもstay nightの1ルートの表現として素晴らしく、一方が劣るものではないということをここに記しておきたい。実際僕がハルヒと同じくアニメ見始めた理由となる作品でもある。
BLACK LAGOON
放映:2006年
話数:29話(Roberta's Blood Trail 5話を含む)
評価:★★★★☆
商社マンだった主人公が、会社に裏切られたことによって、東南アジアにて海賊・ラグーン商会の一員・ロック(ここ重要)として個性的な仲間と生きていく様を描いたギャングアクション。
舞台設定が凝っており、マフィア独特の言い回しや喧嘩の演出が光る名作。商会の仲間も敵キャラも曲者揃いで、アクションと掛け合いのどちらも楽しく観れるし、命のやり取りが絡んだ緊張感のあるシーンも見所。
Roberta's Blood Trailでは、それまで出番の少なめだったロベルタが暴れ回る姿が見られる。個人的にはこのストーリーが一番好き。
コードギアス反逆のルルーシュ
放映:2006年
話数:50話
評価:★★★★★
架空の大帝国ブリタニアの植民地となった日本で人質として暮らすブリタニアの皇太子・ルルーシュが、ギアスと呼ばれる特別な力の発現を契機に祖国への"反逆"を開始する。名作を語る上で絶対に外すことができない一作。
この作品はとにかく熱量が凄い。
一つはヒューマンドラマとして。ルルーシュは頭脳明晰な反逆組織のリーダーとして相手を追い詰めたり、逆にアクシデントに遭遇して狼狽する姿もあれば、たった一人の妹(家族)を愛する青年としての姿もあり、表情豊かで"人間臭さ"が溢れた魅力的なキャラクターとなっている。そんな彼の生き様を描いたこの作品は一つ一つのシーンが熱く、数多の名シーン、名セリフが存在する。
もう一つはロボアニメとして。劇中では、ルルーシュ達がナイトメアと呼ばれる小型のメカに搭乗して戦闘を行うシーンが多々あるが、この作画の気合の入りようがまた凄い。ナイトメアがヌルヌル動いて剣や銃器といった武装で繰り広げる戦いは、見る者を釘付けにし、物語に引き込んでいく。
昨年から今年にかけて、総集編として劇場版三部作、その続き及び幕引きとして「復活のルルーシュ」が上映された。そのため、映画4本でも反逆ルルーシュの世界を堪能できるが、やはりカットされた場面が少なくない。これを読んでくれている人には是非アニメシリーズ52話を観て、視覚と聴覚で余すことなくその熱量を感じ取ってほしい。